藤本みなみ

 

みなさん、ゼミ旅行お疲れ様でした

残念ながらゼミ旅行に参加することができず、悔し涙を流しました、藤本です。


 

みんなの旅行記を読んで一言、「行きたかったーーーー泣)!」

旅行記を読めば読むほど、みんなの楽しそうな雰囲気や充実している毎日が頭に浮かんできて、正直読み進めるのが苦しかったです(笑)個性あふれる素敵な旅行記ありがとうございました!


 

 ということで、みんながゼミ旅行に行かれている間のことを書いていきたいと思います。

そう、私がゼミ旅行に参加できなかった理由である、この出来事のことを書きたいと思います。


 

                  今年の藤本の夏=舞台の稽古 

 

 わたしにとって今年の夏の重大イベントである、舞台の稽古について書きたいと思います。

8月は、朝10時から夜10時まで1か月まるまる稽古の日々でした。大学3年の夏ということで、終わりつつある学生のロングバケーションを海外旅行や留学、インターンシップ、など有意義に過ごす仲間を横目で感じながら将来への不安を感じる暇もないくらいひたすら稽古、稽古、稽古の毎日でした。

 舞台の話が出ていたのは今から4か月前の5月まで遡ります。この時から鬼の時間は始まっていました。劇団に入ることが決まり、5月から全劇団員18名で演技のレッスンが始まりました。こちらは毎週2日、レッスンはすべてお客さんに見られている公開レッスンでした。レッスン毎に毎回、投票という 鬼のシステムがありました。


 

 投票みなさん投票の恐ろしさを知っていますか、、、?(泣)


 

 その回のレッスンで良かった子にお客さんが投票し、3か月の全レッスンの累計投票数の多かった子のみが舞台の役を獲得できるというシステムだったのです。最初発表されていた舞台の役の人数は、5名。そのため18人中13人は落選するということになります。投票結果は、レッスン最後にお客さんを交えた全劇団員の前で毎回開示されます。また、得票数に関係なく仮に0票でも全員が結果を聞かされるのです。

先生からの怒号が飛び交う毎日。お客さんの前で怒られ、泣いて、できない自分の恥ずかしい姿を見られ、票が伸びないと悩む毎日。自分の目当ての女の子、いわゆる推しメン(推しメンバー)が怒られている様子を見たくない、と去って行ってしまうお客さん。


 

                藤本、メンタル鍛えられる。笑


 

そんなレッスンに耐えられず自ら去っていく劇団員もあとを絶たず、最初18名ほどいたメンバーは気づいたころには半分ほどになっていました。

それから月日が経ち、キャストが発表され、本舞台の稽古が始まりました。やっとの思いで役を勝ちえ、ついにセリフを読める役を演じられる!となかばウキウキ状態でいたのですが、そこからこそが大変な毎日でした。

 演技は一人でやるものではない。みんなで、周りの空気を感じながら作り上げていくもの。そう考えて演技レッスンをしていたのですが、実際のレッスンでの私の戦いは、みんなとの調和ではなくて、自分自身でした。

演技を勉強することは、自分と向き合うことだったのです。

 たとえば、怒る演技。 普段、りを感じることがあっても、その気持ちを隠して自分に嘘をついてふるまっていた私はそもそも気持ちが激動するまでの自然な体の動きや目の動き、など流れがわからなかったのです。 こんな感じかな、と軽い気持ちで怒ろうとしても先生にすぐ見破られてしまいます。実際にそこで、自分が怒らないといけないのです。

いつからか私の目標は、「うまく演じることではなく、自分自身の壁を壊すこと」になりました。 うまく演じようとするのではなく、とにかく失敗を恐れてもいいからいっきりやってみるといいうことにシフトチェンジしていたのです。普段の生活で自分の気持ちに嘘をつかず、ありのままでいることを意識するようになりました。

 また、わたしはいつも綺麗な言葉ばかりを使おうとして、気持ちをこめて言葉を選べていなかったことに気づきました。 それは、演技の勉強をしてセリフをもらった時に、このセリフをどういう風に言ったらいいかわからない、その言葉の裏に隠れた本当に言いたいことがわからないことがあったからです。

さらに、不安や恐れが先行して思いきって何かをすることが苦手ということも気づくことができました。それは、自分の目標が「自分自身の壁=自分の不安な気持ちを壊すこと」に変わったことの理由です。

 今回の舞台の体験は、自分自身と向き合う、自分をもっと知る機会と、恐れや不安に負けないで自分のやりたいことを思いっきりやることの大切を教えてくれる素敵な時間でした。


 

inserted by FC2 system