渡島隆弘

個人別ゼミ旅行記 みんなが共有した出来事はグループ別の旅行記に書くし、書かれると思うので、こちら個人別では個人的に印象に残っている出来事について文章を書かせて頂きたい。 そんなわけで今から描写する場面は8月18日(土)の夜17−20時、阪急三宮駅周辺でのフィールドワークの間の事である。 最後の夜ということもあって、僕はアルコールをほんの少し、口に含む程度に嗜みたかった。賛同してくれた仲間がいた。そう、流し目の貴公子、後藤そうし君である。とりあえずぷうらぷら歩いて良さそうなお店を探す。20分ほど軒先を流す。明石焼きのお店にほとんど決めかけたが、値段が少しお高めだったのでもう少し探すことに。高い満足感を得るための小さな苦労はいとわない。 何か良さそうだねと入ったのは、中華料理兼ラーメン屋。

神戸のラーメンの画像

年季の入った佇まいだ。風格がある。コスパも素晴らしい。 ラーメンと生ビールとおつまみのセットで1000円。 安いではないか。そうし君もご機嫌だ。席に着く。 コックのあんちゃんと注文取りのお姐さんは中国語で雑談中。 お姐さんは僕たちが日本語でした注文を中国語に訳して、 あんちゃんに伝達。さすが国際都市神戸だとやたらに感心して いると、

 

来た。 ビールだ。

 

ごくごくごくぽぉおはぁあ。 格別。  肴のチャーシューも美味だ。備え付けのたくあんも噛めば噛むほど味が深まる。話題はサイボーグ009。特に平成版。あの作品のエンディングは秀逸だと意見が一致し、嬉しくってビールがなお美味しい。みんなにも一度は観て欲しい。 なんと心得たことか、話の盛り上がった絶妙のタイミングで中国からの舶来品よろしくラーメンがテーブルに届いた。 頂きます。 ずぞぞぞ、ず、むしゃむしゃむしゃ。 美味い。麺は硬めでスープはよく絡む醤油。シンプル。だがコクがある。葱も脇役の分を心得たちょうど良い量だ。もくもくと箸を口に運び、れんげでスープをすする。 奇奇怪怪、気付けば器は空。箸は空しく空を切る。 お会計だ。 握りこぶし大の岩塩をついでに買うそうし君。飾るのか使うのか気になる。個人的には飾ってほしい。    外に出る。集合までだいぶ余裕があるので、ウルトラマン展を覗くことに。先生の仰っていた下北沢のようなアーケード街の一角に展示場はあった。こぢんまりとしたスペースに原画等が展示されていた。そうし君に色々解説をしてもらいつつ扇風機に当たることに専念した。ここで今回のゼミ合宿唯一のお土産「光線禁止」のシールを買った。未だに何処に貼れば良いのか分からないが、気に入っている。 ウルトラマン展を出てもまだ時間が有ったので、異人館街に行くことに。アーケード街を戻る。展示場に向かう時も気になっていた老舗の洋菓子屋に立ち寄る。イメージが沸きづらいと思うので写真を撮らなかった事が悔やまれる。常温で保存できる洋菓子、例えばロールケーキやドーナッツなどが和菓子屋のような佇まいの店内で小売されている。僕もそうし君もロールケーキを購入。100円。歩きつつ頬張ってみる。 ぱく じゃりじゃりじゃりん なんとざらついたクリームである事か。スポンジとクリームのみの、粋な外見同様、食感も硬派だ。だがそれでいてなぜか人情を感じる懐かしい味。ブランコに乗って食べたい。 糖分も補給したので、異人館街に向かってガシガシ坂を上る。それに比例して街のハイソ感も高まって行く。Tシャツ短パンが一張羅の人はいますか?いません。残念なことに閉館時間になっていたので中には入れなかったが、いくつかの異人館を外から見た。ここに集められた外国の人々はどのように暮らし、自国以外の文化にどのように触れたのだろうか。気になる。 気付けば集合時間が近づいていたのでタッタカと坂を下る。 途中の酒屋でそうし君は地酒を購入。抜かりなし。 八時少し前、絶妙のタイミングで阪急三宮駅に帰着。 胃の中にはビールとラーメンとロールケーキ、満腹、満足、至福の気分で電車に乗り込む。 もう寝るだけだ。 数分後 ・ ・・・ウエップ あ 気持ち悪い  天国から地獄に突き落とされたゼミ旅行中の出来事であった。 以上、僕にとって印象的だった部分にフォーカスした旅行記です。

 

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